こんにちはー!
筋トレが趣味で建築士をしている2児のパパ「マナボン」です!
今回は敷地境界線の意味・種類や確認方法、他の境界線との違いについてご紹介していきたいと思います。
敷地境界線って言葉は聞いたことあるけど、詳しく知っておく必要はあるのかな?
お隣さんと揉める原因で意外に多いのが境界線に関するもの。知っておくとことでトラブルを未然に防いだり、土地選びの情報に役立てることができます!
お隣さんはいい人そうだし、境界線が揉める原因にはなりにくそうだけど。
土地は自分の財産となるものです。いい人そうだけで安心するのは危険ですよ。自分の財産を守るためにもしっかりと理解しておくことをオススメします。
- 敷地境界線とはなにか・種類と違い
- 境界線について知っておくメリット・知らないことで起きうるデメリット
- 境界線の確認方法
- 境界線がわからない場合の対処方法
目次
敷地境界線とは
敷地境界線とは土地の境界・境目を示すもので、敷地境界線には隣地境界線と道路境界線の2種類があります。
つまり道路境界線以外の敷地境界線線を隣地境界線と呼び、道路境界線と隣地境界線を合わせて敷地境界線と呼びます。
たまに耳にする「官民境界」や「民民境界」
官民境界:官庁(国や市町村)が所有している道路・土地と民間人や民間企業が所有している道路・土地との境界のこと
民民境界:民間人や民間企業が所有している道路・土地同士の境界のこと
民間の人が道路を所有ってどういうこと?
法的な公道ではなく、実際には土地の一部になる道路のことで、民間が所有している建物などへアクセスするための道路です。
道路脇の看板などに「この先、私道」などの看板などを見ることがあると思いますが、私道を通る場合は原則、土地所有者の許可が必要となるためです。
境界線を明確にしておくメリット
- 自分の持っている土地・持とうとしている土地に対する理解が深まる(責任分界点がはっきりするため、揉めごとの原因が減る)
- お隣さんから境界線に関するクレームがあっても冷静に対応ができる
- 境界線が明確に分かっていない土地に対して、問題が起きる前に対応ができる
境界線がわからないことで起きうるデメリット
- 土地を見つけた!と思っても、境界線がはっきりしておらず余分な費用がかかる
- お隣さんからクレームがあっても知らないため、言われたことを鵜呑みにしてしまう
- 悪意は無くても相手の土地を侵害してしまい、後々トラブルになってしまう
- 最悪の場合、土地が減る(小さくなる)
簡単な敷地境界線の確認方法
敷地境界線は実際に敷地同士の間に線がある訳ではありません。
ですので、敷地境界を調べるには少しポイントがあるので、そちらをご紹介していきます。
ポイント1:境界ポイントを見る(鋲・プレート)
敷地境界線の折れ点には境界鋲が打っていたり、境界プレートが打っていたりします。
そのため現地で境界ポイントを確認すると一目瞭然です。
見方はシンプルで、矢印が入っているものは先端部分が境界ポイント、十字線が入っているものは交点が境界ポイントになります。
T字型のものもあったりしますが、見方は十字形と同様に交点が境界ポイントとなります。
敷地境界ポイントは敷地の折れ点に設置しますので、敷地境界線はこのポイント同士を繋いだ線上にあると考えられます。
境界鋲はコンクリート・金属・プラスチック・石(御影石)などがあります。
もし、お隣のお家が解体工事やブロック塀の撤去工事などをされる予定がある場合、されている場合は要注意です。
境界ポイントは地面に打ち込んでいるだけ。言わば釘みたいなものなので、解体工事などでは無くなることがよくあります。
事前に境界鋲が打ってある写真(できれば、鋲の位置がわかる遠景写真と鋲が打っていることがわかる近景写真)を残しておき、無くなっている場合は、相手方に筆界確認をお願いしてください。
ポイント2:ブロック塀やフェンスを見る
上記の境界ポイントがあればいいですが、無い場合もよくあります。
その場合はブロック塀やフェンスを確認するといいです。
実際には境界線と同じではない場合もありますが、確率は低いため参考になります。
ブロック塀には一定の高さを超えると控え壁が必要になったり、たまーにブロック塀の上に境界ポイントが打ってあったりします。
- ブロック塀の控え壁あり:ブロック塀は控え壁がある側の土地のものでブロック塀が境界線の可能性が高い
- ブロック塀の控え壁なし:敷地境界線上に設置している可能性がある
- フェンスがある:支柱が立っている側の土地のもので、基礎の側面が境界線の可能性が高い
- ブロック塀が二重:ブロック塀の間が境界線
ブロック塀の控え壁があったり、フェンスがあっても境界線の可能性となっているのはなぜ?
ブロック塀やフェンス基礎が必ずしも境界線ではないことがあるためです。
所有権界と筆界
敷地境界線には道路境界線と隣地境界線の2つがあるとご説明しましたが、実は境界線という言葉には2つの意味があります。
それが「所有権界」と「筆界」
所有権界:ブロック塀や擁壁、フェンスなどの構造物がある場合、その構造物で仕切られている境
筆界:法的に認められた境界線のこと。土地が登記された際にその土地の範囲として定められた線のこと
※本来は所有権界=筆界=敷地境界線であるべきですが、そうでない場合があるので注意が必要です。
ポイント3:地積測量図を入手する
現地で確認できない場合は敷地の管轄である法務局で地積測量図を入手しましょう。
発行してもらうのに費用はかかりますが、一番確実な方法がこちらです。
また郵送やインターネットでの入手も可能です。(対象の地籍測量図が電子化されていなければ、インターネットでの入手が難しい場合があります。その場合や遠方の場合は郵送を利用すると簡単です。)
上記のいずれでも確認できない場合
住宅を建てるための下見なのか、設計を依頼された土地の確認なのか、など目的はさまざまと思います。
上記のいずれの方法でも確認できず、境界確認が必須の場合、時間と費用はかかりますが以下の方法があります。
測量を行う
測量を行い、土地の面積、形を正確に測ります。
測量を行ってくれるのは測量士や土地家屋調査士が主ですが、設計事務所や住宅販売などを行っているところでも対応してくれると思います。
また敷地測量には確定測量・地籍測量・現況測量の3種類があります。
確定測量→地籍測量→現況測量の順番で測量精度が高く(正確性が高い)なるため参考にしてください。
筆界特定制度を利用する
筆界特定制度とは既に登記されている元々の筆界を明らかにする制度のことです。
6ヶ月〜1年程度と長い期間が必要ですが、測量が行えない場合などでも、対応可能な制度です。
まとめ
今回は意味・種類や確認方法、他の境界線との違いなどについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
- 敷地境界線とは土地の境界・境目を示すもの
- 隣地境界線とは隣の敷地との敷地境界線のこと
- 道路境界線とは道路との敷地境界線のこと
- 簡単な敷地境界線の確認方法は主に3つ(境界ポイント、ブロック塀やフェンス、地積測量図)
- 簡単な方法でわからない時は測量もしくは筆界確定
以上、参考になれば嬉しいです!
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では、また!ありがとうございましたー!