こんにちはー!
筋トレが趣味で建築士をしている2児のパパ「マナボン」です!
今回はALCについてご紹介していきたいと思います。
ALCコンクリートと表現されることもありますね。
- ALCとはなにか
- ALCの特徴
- どんな時にALCを使うのか
- 主に使われている建物用途や使われている場所
- へーベルとはどう違うのか
目次
ALCとは
ALCとは軽量気泡コンクリートのことでAutoclaved Lightweight aerated Concreteの頭文字を取った名称です。
珪石やセメント、小石灰、アルミ粉末などを原料として高温高圧蒸気養生という製法で作られた建材になります。
古くは1920年頃にスウェーデンで開発され、日本に導入されたのは1960年頃です。
建材としては歴史もある信頼できる建材の一つです。
ALCの特徴
ALCはコンクリートパネルのため様々な特徴があります。
- 火に強い
- 強度がある(耐震性がある)
- 遮音性がある
- 軽量
- デザインが豊富
- 比較的安い
- 防水性はない
- 仕上げの選択肢が少し減る
- 設置場所が限られる
火に強い
ALCパネルは不燃材料に認定されているため、耐火建築物などの外壁にも用いることができる建材です。
強度がある(耐震性がある)
補強材としてパネル内部にも鉄筋やメタルラスが組み込まれているため、十分な強度があります。
ですが、鉄筋などが入っていない角部は欠けやすいので施工時には注意が必要です。
遮音性がある
ALCパネルはパネル内部に小さな気泡があり、壁内部に伝わった音を吸音する効果があるため、遮音性が高い建材です。
建築基準法でも「共同住宅の遮音構造」や「ALCを用いた遮音構造」として認定されている材料です。
軽量
木材は材種で重さが変わりますが、構造体として用いられるようなスギの単位重量は0.5t/m3ですが、ALCパネルは0.65t/m3と大きな差がありません。
また普通コンクリート比較すると約1/4にもなります。
軽量ということは建物を設計する上でもメリットが多く、構造体などのコストを抑えやすくなります。
デザインが豊富
ALCパネルはビルやマンションなどの大規模建築に使われる厚型パネルと、戸建住宅などの小規模建築に使われる薄型パネルがあります。
表面に模様が無いもの、模様が付いたタイプの他に塗装をしているもの、無塗装のものなどいろんなタイプがあります。
またパネルの張り方も縦張りと横張りがあり、意匠性が変わってきます。
ALCパネルだけでも様々なデザインができ、デザインが豊富と言えます。
比較的安い
鉄骨造に用いられるALCパネルですが、外壁材の選択肢として上がるのが押出成形セメント版と比較されることが多くあります。
デザインの有無やタイプにもよりますが、押出成形セメント版と比べると比較的安価になることが多く、コストを抑えられます。
住宅で使われることの多いサイディングと比べると高くなります。
防水性はない
ALCパネル自体には防水性がありません。
そのため、防水性のある塗料などを塗る必要があります。
仕上げの選択肢が少し減る
ALCパネルはコンクリートに比べ軽量で安価ではありますが、左官仕上げや石張りなどALCの表面に重量が掛かる仕上げ材料はパネルの割れなどを誘発することから適していないという特徴があります。
そのためコンクリートに比べ仕上げ材料の選択肢が少し減ることになります。
設置場所が限られる
ALCパネルは基本的に鉄骨に吊り下げる必要があります。
そのため間仕切り壁として設計・施工する際にはどのように吊り下げるかなどの方法や詳細設計が必要となりがちです。
遮音性や
主な使い方
主な使い方は外壁材や間仕切り壁、屋根や床にも使用します。
建物用途としては戸建住宅、マンション、事務所や自動車ショールームやスーパーマーケットのような大空間を必要とする建物にも使用されることが多いです。
火に強い材料で安価のため、電気室などの間仕切り壁やバックヤード空間とメイン空間の間仕切り壁材料としては使い勝手がすごくいいんですよね
へーベルハウスとして知られているへーベルは旭化成独自で開発されたALCパネルのことで、デザイン性やメンテナンス性を高めた商品になっています。
まとめ
- ALCとは軽量気泡コンクリートパネルのこと
- 不燃材料、耐震性、遮音性、軽量、安価などの特徴がある
- 住宅はもちろん幅広い建物で、外壁材や屋根、床材としても多く使われている
- へーベルは旭化成が独自開発したALCパネルのこと
以上、参考になれば嬉しいです!
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