住宅 PR

バルコニーから子どもが転落!相次ぐ転落事故について知っておいてほしいこと

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちはー!

筋トレが趣味で建築士をしている2児のパパ「マナボン」です!

今回は各地で相次ぐ子どものバルコニーからの転落事故について皆さんに知っておいてほしいことをお伝えしたいと思います。

子どもは自力でバルコニーを乗り越えられる

まず知ってほしいことは子どもは自力でバルコニーを乗り越えられるということ。

近年、バルコニーから子どもが転落し、死亡したという痛ましい事故が相次いでいます。

このニュースを聞いたときに、私の正直な感想としては何か足掛かり(ステップや足を引っ掛けられるもの)があったのだろうと考えていました。

私自身が書いている設計図でも建築基準法を遵守しているし、足掛かりになるようなところはつくっていないため、大丈夫だと安心していました。

しかし、先日発売された日経アーキテクチュア(2022.2.24日号)で衝撃の事実を知りました。

建築基準法遵守のバルコニーでも事故は起きているのです。

ちなみに建築基準法ではバルコニーの手すり高さを床(足掛かりとなるもの)から1,100mm以上(1.1m)以上と定めています。

手すりの高さがある≠安心

子どもはジャンプなどで一度手すりの握り部につかまることができれば高さがあろうと、乗り越えてしまいます。

2017年に産業技術総合研究所が行った実証実験では、建築基準法よりも更に高い1,200mmの手すり高さにしても3歳で約65%、5歳で約90%の子どもが乗り越えることがわかりました。

手すり高さを1,400mmにすると3歳では乗り越えられないものの、5歳では約73%が乗り越えてしまいました。

アイコン名を入力

年齢が小さいことや身長が低いなどの理由で安心だと判断するのはとても危険なんですね

どこのお家も手すり高さは大体基準法を遵守した1.1m〜1.2m程度だと思いますが、手すりは1.4mあるから安心。

とは言い切れないことを知っておいてほしいです。

手すりの高さのみではない対策を

では具体的にどう対策をすれば良いのか。

親としてできること
  • 子どもがバルコニーに出ている間は目を離さず見守る
  • 子どもがバルコニーに出たい時には親にバルコニーに出たいと意思表示することを約束する(何度も伝える)
  • 補助錠を子どもの手の届かないところに設置する
建物の所有者としてできること
  • 既に建っている建物であれば、手すり部分の改修を行う
  • 新たに建てる場合には、手すりの安全を考慮した形で計画を行う

また手すりの新たな形状として提案されているのは握り部が回転する仕様だそうです。

近い将来、手すりの標準形が変化するかもしれませんね

安全な手すりへの改修には補助金制度も

2022年1月20日から5月30日までの応募期間とはなりますが、国土交通省では子どもの事故防止や防犯対策にかかる工事費の補助金制度を募集しております。

国交省のURLも載せておきます。

その要件の中に手すりの改修も含まれていますので、参考になれば幸いです。

https://www.mlit.go.jp/report/press/house03_hh_000150.html

また上記の補助金制度では居住者等による交流を促す施設の設置に対する補助も行っており、多目的室の設置などについても補助される項目がありますので、興味がある方は一度ご覧になってください。

まとめ

今回は子どものバルコニーからの転落事故についてお伝えしました。

おさらい
  • 子どもは自力でバルコニーの手すりを乗り越えることができる
  • 手すり高さが建基法より高い1,200mmでも3歳の約65%は乗り越えられる
  • 手すり高さが建基法よりかなり高い1,400mでも5歳の約73%が乗り越えられる
  • 子どもはジャンプなどで手すりの握り部につかまることができれば乗り越えられる
  • 事故を防ぐには手すり高さだけに頼らない対策が必要
  • 2022年5月30日までは手すり改修について国の補助金制度がある

以上、参考になれば嬉しいです。

このサイトがいいなと思った方は人に紹介してもらえたり、フォローしてもらえると嬉しいです。

ありがとうございました。

ABOUT ME
マナボン
筋トレが趣味で建築士をしている2児(3歳・2歳)のパパ。 筋トレ歴は約3年(途中ブランクがありますが) おうちでできるモンテッソーリ教育を学びながら実践中です。