こんにちはー!
筋トレが趣味で建築士をしている2児のパパ「マナボン」です!
今回は、3歳児と1歳児がいる我が家がモンテッソーリ教育を実践する中で、特に気をつけているポイントについてご紹介していきたいと思います。
今回の内容は0歳〜6歳のお子様がいる家庭向きの内容となっています。
6歳以上(小学生以上)の関わりについては私が知らないため、あまり参考にならないかもしれません。
ウチもモンテッソーリに興味はあるけど、何からしていいのかよくわからないのよ。
モンテッソーリ教育って教具が必要なんじゃないの?
もうすぐ子どもが生まれるけど、赤ちゃんの頃からできることはあるの?
私が学んできたモンテッソーリ教育ではおうちでできる子どもへの関わり方を大切にしています。
大切にしているポイント6つ、モンテッソーリ教育ではなぜ大切に考えているのか、我が家の失敗例・最近の関わり方と子どもがどう変わってきたのかがわかります。
ごくごく一般家庭での我が家の実践例を紹介していきますので、この経験が少しでも参考になれば嬉しいです。
目次
ポイント1:自分で育つ力を信じる
モンテッソーリ教育では、子どもたちには大人が教えなくても、自分自身に必要な能力を獲得していく力があると考えれらています。
つまり、自分で育つ力が備わっているということです。
大人は今までの経験から間違っていると判断できますが、子どもには経験が圧倒的に不足しています。
そのため、子ども自身がいろいろな経験をすることで自己訂正し成長していけると考えられています。
自分で訂正できるのはわかるけど、どうしてそれが大切なんですか?親が教えてあげる方が早く改善しそうなのに。
子どもは自分で気づき自分で間違いを訂正した「自分でできた」という事実が自己肯定感を高めることになるからです。
我が家の失敗例
- 子どもには常に声かけ「〜は準備した?」「ご飯食べたらお着替えしてよ」「早く服脱いで」
- 子どもの行動をすぐに指摘「服が前後ろ逆だよ」「靴の左右が反対だよ」「虫は触らないで」「段差があるから下見て」
常に行動を指摘されるというのは大人であっても嫌なことですよね。
今思えば、結果的にこどもの自主性がなくなっていっていたように思いますし、子どもの気持ちも無視していたように思います。
最近の関わり方
- 朝の支度 →ほぼ、声かけをしない(夜も極力減らすように改善中)
- 服の選択 →全て本人に任せる
- アイスクリームを食べている途中で、遊び始め →見守る(アイスが溶けてもそのまま置いておく)
朝の支度では、自分で気づくことができるように、お着替えの時間や出発の時間に音楽が流れるにしています。
- 音楽が流れはじめた頃:「なに?なんか聞こえるよ」→「この音楽がなったらお着替えするよ」や「パパとママもお着替えしてお仕事に行くよ」などのお知らせをしていました。
- 2週間ほど経過:「音楽なった!」「あ!お着替え!」と子どもが知らせしてくれるように
- 1ヶ月ほど経過:何も言わずに着替え始めることがふえました
- 半年ほど経過:着替え様子がない時だけ「あれ?この音楽なんだっけ?」と声かけ
服の選択も声をかけないと自分で選ぶようになり、出かけた際の周囲の反応などを見て、最近「これ変?」と聞くようになってきました。
アイスクリームは溶けると無くなる・棒アイスは落ちて食べられなくなることを経験し、途中で遊ぶこともなくなりました。
ポイント2:見守る・観察する
「自分で育つ力を信じる」と似ていますが、子どもの行動を静かに見守り、観察することをとても大切にしています。
一見するとイタズラに見える行動が子どもにとっては能力を獲得するための反復練習であると考えられているからです。
大人には不可解な行動も何をしようとしているのか・どんな動きを習得したいのか・今はどの敏感期なのかを考えながら観察すると子どもの行動が理解しやすいそうです。
我が家の失敗例
- お茶の入ったコップが机から落ちそうな時 →何も言わずに親がコップを移動
- 水を出したり、止めたり →「やめて」と理由も伝えずに制限
- ティッシュを何枚も引っ張り出す →「やめて」手を止めて、ティッシュは届かないところに
これらは子どもの経験を妨げている・子どもを甘やかしている=脳の発達を妨げることになっていると知り、上の子には申し訳ないことをしたなと感じています。
最近の関わり方
- お茶の入ったコップが机から落ちそうな時 →気づくのか観察
- 水を出したり、止めたり →洗面所だと壁が濡れると困るため、「お水で遊ぶ時はお風呂場か外でやるよ」とできない理由を伝えて、移動
- ティッシュを何枚も引っ張り出す →何をしたいのか観察
床が濡れるし、コップも割れちゃうんじゃない?家ならまだしも、お店や他の人のお家ではどうするの?
もちろん床は濡れるし、コップも割れますが、経験をすることで子ども自身が気づくようになります。
お店や他の人のお家の場合は声かけをしてから中断させたりしてます。
- 「コップが落ちそうだから移動させるね」と声かけしてから移動
- 「お水の練習はお家でしようね」と声かけして中断
- 「お家以外ではティッシュは1枚づつ使うよ」と声かけして中断
また出かける都合などで余裕がない時は、今はできないことを伝えて、いつならできるのかを伝えるようにしています。
- 見守りはじめた頃:イタズラをするにも私たちの顔を見ながら本当にやって良いのかおそるおそる
- 2週間ほど経過:好きに活動するように(たまに振り返って本当にいいのか確認)
- 2ヶ月ほど経過:確認することなく集中して活動することが出てきました。
ポイント3:気持ちに寄り添う
子どもも大人と同じ、1人の「ひと」として尊重することをとても大切にしています。
我が家の失敗例
- 「⚪︎⚪︎ちゃんもやりたい」→ 「これは難しいからできないよ」とやらせない、やっているのを見ながら「そうじゃなくて、こうだよ」と横やりを入れる
- 「お風呂いや!」→「嫌じゃない、入るよ」と子どもの気持ちを否定
- 「できない!」→「できないじゃないよ、やって」と子どもの主張を無視
自分の意見や気持ちを無視されるって大人でもすごい悲しいですよね。
我が家では子どもの気持ちよりもやること・やらないことを主張すると、鏡のようにこちらの主張を拒絶し、ケンカのようになるだけでした。
またやっていることを横から口出ししていると、「できない!」と投げ出したり、何も言わずに他の遊びをしだしたり。
「大人のように上手にすること」「親に褒めてもらう」が目的ではなく
失敗を何度も繰り返した先にある「自分でできた」が目的なんだと痛感させられました。
最近の関わり方
- 「⚪︎⚪︎ちゃんもやりたい」→「じゃあまずはお手本見せるね」どうしたらできるのかを見せる、「ダマがなくなるまで混ぜてね」など具体的な目標を説明する
- 「お風呂いや!」→「そうなんだ、今は嫌なんだね」と気持ちを受けとめる。
- 「〜できない」→「難しかったかな?どこが難しい?」「何かお手伝いしようか?」とできない理由やどの部分を手伝ってあげればできるのかを聞いてみる
私たち大人もダラダラしたい時は何もしたくないですし、何か挑戦してみたい気持ちが認められると、たとえ失敗してもまたやってみようと思えますよね。
歯磨きを嫌がることが多いけど、そういう時はどうするの?やっぱり嫌がってるならやらない方がいいの?
我が家では「気持ちに寄り添うこと」と「甘やかすこと」は別だと考えています。
そんな時は「嫌なんだね」「眠いよね」など気持ちを代弁し、こう言うんだよと伝えながら、気持ちが落ち着くのを待ったり、どこができないかを聞くようにしています。
- 始めの頃:「やだ!」「できない!」「したい」など何がイヤなのか、何がしたいのかを言わずに意見を主張
- 1ヶ月ほど経過:「〜がイヤ」「これがやりたい」など何がイヤなのか、何がしたいのかを言うように
- 3ヶ月ほど経過:「〜してもいい?」と新たにしたいことがあれば確認するように
- 半年ほど経過:「〜はこれが終わってから」など自分の中でできるタイミングなどを主張してくれるように
気持ちの代弁においてもいろんな表現をするように心がけています。
ポイント4:いつもどおりを大切にする
いつもどおりの生活いわゆる「習慣(ルーティーン)」を優先するようにしています。
モンテッソーリ教育では「秩序」という言い方をしたりもします。
いつもどおりを大切にすることが子どもの安心感に繋がり、子どもの落ち着きに繋がるためです。
ただ、この生活の習慣化が我が家では一番大変だったと思います。
我が家の失敗例
- 朝起きてから →子どもがしたり、親がしたりとバラバラ
- 朝の着替え:朝ごはん前や後ろとバラバラ
- 帰宅後:お風呂だったりもしくはご飯とバラバラ
はじめのうちは私たちが声かけをすれば行動をしてくれてました。
しかし、そのうち子ども自身も誰がやることなのか混乱し、イヤイヤが大爆発しました。
最近の関わり方
- 朝起きる→子どもが布団をたたむ→ごはんを食べる→音楽がなると着替え→登園準備→音楽がなると出発
- 帰宅→手をあらう→照明の色が変わったら、晩ごはん→照明が少し暗くなったらお風呂→パンツを履いて、パジャマを着る→歯みがき→照明が消えたら就寝
私たち大人も毎日することが決まっている(習慣化する)となんだか落ち着きますよね。
大人でも何か一つのことを習慣化させるのには平均66日というデータがあるようです。
でも子どもはもっと時間が必要です。長い目でできるようになると信じて待ってあげましょう。
- はじめの頃:声をかけてもやったり、やらなかったりとなかなか気持ちが向かいません
- 1ヶ月ほど経過:声をかけると気持ちが向かうことが増えてきました
- 3ヶ月ほど経過:声をかけなくても、自分でやることが増えてきました
- 半年ほど経過:朝は声をかけなくても、準備をしてくれるようになってきました
帰宅後の習慣は子ども自身が疲れていることもあるためか、さらに2ヶ月ほどはかかっているように思います。
本当に少しづつですが、昨日やらなかったことを急に自分でやりだしたり、と成長を見守ることができるのは本当に嬉しいですね。
ポイント5:環境をつくる
子どもはすべてのことができるように生まれてくるのです。
もし、できないことがあるとすれば、物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいのか、やり方がわからないだけなのです。
これはマリア・モンテッソーリさんの言葉ですが、私のお気に入りの言葉でもあります。
子どもにとっての環境というのはほんとに些細な違いだったりするので、悩ましいところでもあります。
我が家の失敗例
- ・洗面所に届かない →大人が抱き上げて、手の洗い方を口で説明
- ・床に落ちた食べかすなどの掃除 →掃除機
- ・服や下着など →全て畳んで、棚に
一般的な家庭では住宅設備から家具や日用品までほとんどの物は大人に合わせたサイズのものしかないと思います。
ただ、それだと子どもには大きすぎてひとりで扱うことができません。
そのために子どもはひとりですることができず、ママ・パパに頼るしか方法がなかったようです。
最近の関わり方
- 洗面所に届かない →ステップを準備して、自分で届くように
- 床に落ちた食べかすなどの掃除 →机の上用、床用のちりとりを用意して自分で掃除ができるように
- 服や下着 →自分で服を探しやすいように、一部はハンガーにかけ、靴下・下着は引き出しに(上の服とズボンやスカートなどのストックも引き出し)
関わり方や環境を変えるだけで子どもたちの反応、日々の行動がガラリと変わるので本当にモンテッソーリの言葉のとおりなんだと感じています。
(全くやりたがらないこともいっぱいあるので、期待しすぎない方が気持ちが楽ですよ)
ちりとりなど、使い方がわからない場合はゆっくり(大人の動きを倍以上遅く)見せることで子どもは理解します。
子どもは言葉と動きを同時に理解できません。
ポイント6:言葉で伝える
モンテッソーリ教育では【怒る】【叱る】ことは不要と考えられているそうです。
- 怒る:感情のまま相手に気持ちをぶつけること →相手は怒られたことが頭に残り、怒られた内容・理由が頭に残らないため
- 叱る:目上の人から目下の人に行うこと →大人も子どもも対等な存在と考えるため
子どもがよくないことをしても全部受け入れるってこと?単にわがままな子に育ちそうだけど
マリア・モンテッソーリは「人に寄り添う心が育てば、それが結果的には世界平和につながる」と考えていました。
ですので、「ママは〜と思うよ」「パパは〜してくれると嬉しいな」「ママは〜がイヤだったな」と伝えることを大切にしているようです。
我が家の失敗例
- 「やめて!」「〇〇!やめてって言っただろ!」と声を荒げて怒る
- 「さっき〜しないって約束しただろ?」と威圧する
- 「ダメだよ」と何がダメなのか具体的な言葉がない
最近はほぼなくなりましたが、一時期は注意しようと声をかけると子どもが萎縮していました。
結局そのまま言葉を続けても、全く相手には届いていないと感じ本当によくないことをしていたと気付かされました。
声を荒げて怒る・威圧することは子どもの良いところ消すデメリットしかありませんでした。
最近の関わり方
- 「〜されるのはパパはイヤだからやめてほしいな」
- 「〜をしない⚪︎⚪︎ちゃんがパパとママは大好きだな」
- 「机に足はのせないよ」「これは投げないよ、投げるのはボールだよ」
いたずらを発見するとついついダメ!と口から出そうになりますが、最近はグッと我慢をしています。
また「だめ!」という否定的な言葉より「〜はしない」や「〜をするのは外でやるよ」など代替え案を伝えるようにしています。
伝え方についてはこちらの本がとても参考になりました。
理由もなく「ダメだ」と否定されるより、「〜がしたいなら〜はどうだろう」や「私は〜の方がいいと思う」のような寄り添ってくれる意見は聞き入れやすいですよね。
道路に飛び出しそうな時や危ない時は叱ることも大事なんじゃないの?
我が家でもそんな時は大きな声で「ストップ!」や「止まって!」と注意しますが、基本的には走って追いかけ・体を止めることを意識しています。
特に小さい子は「止まって」の意味をよく理解していないこともあるようです。
そのために言葉の意味(体を止める)を実際に体験し、覚えてもらうことが効果的なんです。
余談ですが、我が家の次女は言葉の意味をわかっていつつもニヤっと笑い、いたずらを続けています。笑
まとめ
今回は一般的な家庭である我が家がモンテッソーリ教育を取り入れる中で特に大切にしているポイントを6つに絞ってご紹介しました。
- 子どもは大人が教えなくても、自分で成長できる力を持っている
- 失敗するとわかっていても見守る・何を習得しようとしているのか観察する
- 子ども自身の気持ちに寄り添う・気持ちを代弁する
- 子どものいつもどおり(習慣)を大切にする
- 子どもに合った環境をつくることで子どもは自分からやりたくなる
- 繰り返し伝えることで、本当に伝えたいことを理解してもらえる
以上、参考になれば嬉しいです。
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ありがとうございました。